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JUGEMテーマ:日記・一般
あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくおねがいします。
昨年の3月まで名古屋で大学教員を4年間させてもらいましたが、それを辞職し、設計に戻ってきました。
最初は学生に囲まれる教員生活から離れた寂しさを感じつつも、バタバタと仕事に追われる日々でした。
教員時代は人生初のスーツを着る生活だったのですが、それもなくなりあっという間にタンスの肥やしに・・・・
毎日日報を書いて、提出しなければならないという苦行の事務作業にも別れを告げ、設計にどっぷりと浸かっておりました。
教員時は産学共同のプロジェクトを立ち上げたりして社会との接点を保つようにしていましたが、活動圏が狭いのと、先生と呼ばれる立場なのでどうしても内に閉じこもりがちになり、刺激が減っていく危機感を感じていました。一転実務にどっぷり戻るとヒリヒリとした切磋琢磨の環境にも接しますし、お金のことなど現実世界に面しながら刺激をたくさんいただきました。
建築設計のお仕事は色々とお声をかけていただき、おかげさまで忙しくしております。
今年は三重桑名でカフェができる予定です。また5階建てのワンルームマンションが春より着工する予定です。
しかし、自営業は次の仕事のことは常に不安でして、何かありましたらぜひともお声がけください。
14年目に入る「建築家とまわる建築散歩」はライフワークとして美術アカデミー&スクールで続けております。昨年もいろいろな方に参加いただき、本当に嬉しい限りです。こうして続けられるのは一緒に街を歩いて頂ける参加者様のおかげです。ありがとうございます。さらに昨年からはNHKカルチャー主催で名古屋でも「なごや名建築めぐり」をはじめました。ニーズがあればですがNHKカルチャーの前期は青山で講義形式、後期は名古屋で建築散歩という流れを何年か続けていければと思っております。
他には「さんぽで学ぶ建築雑学」の楽待ユーチューブですが、年末にとりあえず一本撮影はしたので、1月中にはアップされるかもしれません。何故かちょいとバズった2本目がまだ伸びているようで40万回越してました。
そして、全然更新していなかったHP。
春のリニューアルに向けてやっと重い腰を上げたところです。
更新できていなかった今までの実績はそこでアップさせていただきたいと思っております。
来年度からはすこしずつ教える仕事も復帰しつつ、一生懸命建築設計のお仕事に取り組んでいきたいと思っております。
今後ともよろしくおねがいします。
さて、最後に年賀状の恒例の間違い探しですが、今回はわかりやすかったですかね。
様々なうさぎのキャラクターを総動員してみました。
すべて見つけた方には「拍手!」をお送りしたいと思います。
では、本年も何卒よろしくお願いいたします。
写真を加工している部分を探してみてください。全部で6箇所です。(クリックすると大きくなります)
正解は下記です。(クリックすると大きくなります)
ながらく放置しておりましたHPをやっと更新しました。
お恥ずかしい限りです。
WORKSには下記を追加しました。
には建築知識などに執筆した項目を加えています。
にはALL、TANAGOKORO TEAROOMへのリンクを作成しました。
他にも
練馬区の「光が丘のマンションリノベーション(住宅M邸)」
渋谷区の「千駄ヶ谷のマンションのリノベーション(住宅A邸)」
世田谷区の「三軒茶屋の新築マンションのリフォーム(住宅S邸)」
横浜市港北区「高田のマンションリノベーション(住宅K邸)」
中野区の「江古田の伊東屋倉庫耐震改修・デザインオフィス」
中野区の「中古住宅のリノベーション(住宅K邸)」
川崎市川崎区にある「大同特殊鋼・川崎テクノセンターのリフレッシュルーム」
三重県津市片田の「片田の住宅(N邸)」
などもあるのですが、工期などの関係で写真が撮影出来ていないので、アップ出来ていないものもあります。
どれも沢山の方のお力添えで完成しております。ありがとうございます。
2017年もますます精進してお仕事に取り組みたいと思います。
どうぞよろしくお願いします。
岡村裕次
昨年11月より設計しておりました美容院が完成し、本日2017年2月1日にオープンしました。
長津田駅北口から北に向かって徒歩12分ぐらいの住宅地の中にあり、中古住宅の10帖弱の和室を美容院へと改修しています。
改修ではまず家としてのバリアであった既存の塀や、カーポートなどを撤去しました。(外構は今後ゆっくりと進める予定です)
そして住宅の一部に店舗が貫入したように木で出来た「袖壁と庇、ウッドデッキ」を設け、店としての「構え」を設えています。
内部は既存和室の長押や真壁など特徴的な意匠など、古き良き部分を活かし、改修の痕跡を残すようにしています。
構造部分である立ち上がりコンクリート基礎や土台は触らず、天井高を極力確保するために天井は剥がし、大梁を露出させました。
4枚引きテラスサッシ部は出入口の木製開き戸と、FIX硝子へと作り替えました。木製方立ての数を多くして、ガラス張りであっても視線や直射日光をカットするようにしています。
自宅にいながら小さな商売=「小商い」をはじめる方が昨今増えている気がしています。今回の敷地は住宅地の一番奥であり、不特定多数の方が通るような場所ではないにもかかわらず、美容院をはじめられました。
今まで閉じていた自宅を少し「まちに開放」することで得られる人間関係は「日常生活のちょっと先」の状況へと誘ってくれるのではないかと思っています。近隣との小さな出来事の積み重ねや、家の中に仕事場が出来たという家族への影響などが今後どうなっていくのかが楽しみであります。「まちに暮らす」という実感が湧いてきて、「まちの愛着」へと繋がっていけば嬉しいです。
なお、美容院「KAEMI」は完全予約制ですのでまずはお電話(045-532-8085)をお願いできれば幸いです。
LINEでも予約が可能です。「KAEMI」で検索して頂ければと思います。
カット 大人 3000円
中・高 2000円
小 1000円
期間限定で1000円割引など各種キャンペーンを行っているようなので、直接店舗までお問い合わせください。
長津田駅北口から歩いて10分ぐらいです。
一般的な住宅の中に店舗を貫入
リノベーション前の外観
店内の様子
リノベーション前の和室
段差を解消する入口でもあり、店としての構えをつくりました
ドアからみる
照明は飯田ベンヤミン善郎さんオリジナル
シャンプー台まわり
関わっていただいた施工者の皆さんの腕が光ります
毎月建築をみることに興味がある方を募っておこなっている建築散歩の特別編がはじめて海外へと飛び立ちました。2013年の日帰り群馬、2014年は一泊で山梨・長野、2015年が二泊で高松・直島ときて、2016年は三泊で台湾となり、文化や風土の違う所での建築を皆さんで見てくることが出来ました。
特別講師として、台中に2016年9月にグランドオープンした台中國家歌劇院(台中国立オペラハウス)の伊東豊雄建築設計事務所所員として5年半常駐していた佐野健太さんに帯同して頂きました。
初日は朝早く羽田を飛び立ち、お昼前には台北に到着です。台湾と言えば「食」ということで日本でも小龍包のお店として有名な「鼎泰豐」の本店に行きました。(新宿高島屋にある鼎泰豐は海外初出店のお店。今や世界10カ国110店舗以上あるとのこと)ここだけがすごい行列と人口密度で、様々な言語が飛び交っています。予約していたので人混みをかき分け中に入ると、すぐに大きなせいろがどんどんと運ばれてきました。肉汁あふれる小龍包を堪能しました。
その後青田街に移動して初日の建築散歩の始まりです。ツアーですと修学旅行のようにバスで目的地から目的地への移動となってしまいますが、そこは建築散歩なので町並みを見ながらの歩いての移動です。異国ではありますが、どこか懐かしさを感じるのはここ「青田街」は日本が台湾を統治していた時代の日本人が住んでいた和洋折衷の日本建築が多く現存しているからです。それがうまくリニューアルされカフェなどとしていかされており、日本でのリノベーションブームはここ台湾でも流行しているようでした。
道を歩きながら集合住宅などを見tり、道を歩いていると気がつくのは植物のパワーです。集合住宅のベランダは沢山の植物の緑があふれ、どんな隙間もプランターで埋め尽くされています。また街路樹は5階建てを超える程度に成長し、青々と葉が茂っています。その日は小雨だったのですが、緑がより映え町並みを重要な要素となっておりました。日本では緑は脇役という感じですが、ここ台湾では緑こそ主役という感じで自然がもつパワーを感じながら、周辺を散策しました。
ちょっと歩き疲れたので中国茶を堪能する為に隠れ家のような茶芸館「小慢」さんで休憩です。集合住宅の一階が増築されており、中に入るとほっとするような古民家の内装です。アンティークの家具や小物が厳選されておいてあり、ハイセンスです。このまま日本に持って行っても間違いなく人気が出るような内装でした。ここで、お茶の入れ方を学びながら各自で1時間以上ゆっくりとお茶を楽しみました。
ちょっと休憩をしたので、歩いて「台湾大学」に移動し、台湾大学社会科学部棟(伊東豊雄建築設計事務所設計)に到着です。佐野さんが事前に訪問のお願いをしてくれていたので、職員の方に丁寧な解説をして頂きながら、平屋の図書館と8層の教室棟内部をゆっくりと見学することが出来ました。
まずは図書館です。樹木のよう88本の柱は特殊な幾何学に沿って配置されており、柱の密度で空間の濃淡をつくり出していました。トップライトと間接照明で柔らかく包まれるような光環境、曲面で構成されているヒューマンスケールの本棚は不思議な柔らかさを持った、暖かな感じがした落ち着く図書館空間だと感じました。自由な幾何学がもたらす空間は自然とずっと居たくなるような図書館となっていました。
高層棟はコンクリート打ち放しの細い柱と梁で出来たシンプルな構造でしたが、施工精度も良く、美しいプロポーションを持った建築となっていました。三階部分には向こう側の景色が見通せるように大きな穴が空いており、8層という壁感を緩和しています。この屋外吹き抜けにより空気が循環するなど、台湾の気候をふまえて温熱環境にも配慮されているとのことで、今の時代の発想もきちんと取り入れられています。屋外吹き抜けの三階部分は緑化された庭園となっており、そこも見学させてもらいました。その他教室も拝見させて頂いたのですが、様々な空間の溜まりに学生が集ってお茶や勉強をしたりとうまく使われている様子は同業者としてはなんだか嬉しいものでした。
ゆっくりと見学させて頂いたらもう周囲は真っ暗です。一度ホテルに戻って初日は解散です。本日の夜は各自自由行動でした。
二日目に続く!!
あっという間に年月は過ぎ去って行く物で、気がつけばもう前回の書き込みから半年が過ぎ、秋です。
このブログも久方ぶりになっておりますが、、、
もう2ヶ月以上も前ですが7月に取材で京都に行きました。それは現在発売中の建築知識2016年10月号の「3D図面で読み解く巨匠の住宅設計」に出て来る建築家の方にインタビューをする為でした。
私が担当したのは4名の建築家の方ですが、頂いている図面を読み込んだり、最近の言説を調べてみたりと予習をして、少年のように少し緊張をしてインタビューアーをさせて頂きました。
自分の発言を改めてテープで聞く機会が出来てしまうので、自分がどんなことを質問しているのかを少し客観的に感じることが出来たのですが、どうやって作るのか、なぜそうしたのかという作り方論への興味です。なかなか言語化しにくい部分でもあるのですが、皆様に言葉を絞り出して頂いた返答はその建築家の大きな個性なのだと感じました。
「建築知識2016年10月号」は現在書店に並んでいるので、ぜひ手に取って頂ければ嬉しいです。
内藤廣さん設計のとらや
横内敏人さんの事務所。緑多い山の中腹。
飯田善彦さんの最新作「京都府新総合資料館」
「京都府新総合資料館」
建築知識5月号にはコラムを執筆するにあたり、色々と取材をさせて頂きました。
コラムネタは大学同期メンバー(ヨコヨコ会)で集まって、どんなのが面白いかを吟味したので、どれもお勧めです。
私が執筆したのをいくつか紹介します。
まずアルミサッシ関係では大手三社を同じフィールドで評価しています。なかなか大人の事情で出来ないことですが、設計者であれば気になっていることだと思うので、思い切って着手しています。北山と一緒に執筆しています。
性能(断熱性)、デザイン(見附比較)、色(アルミサッシ。特に白は面白いです)、メンテ(硝子交換がどのようになっているか)について限られた誌面ですが比較を行っています。いろいろと取材していくうちに各社の違いが出てくるのが面白かったです。
次にアスファルトルーフィングとガルバリウム鋼板についてです。
アスファルトルーフィング940(昔の22キロ)と図面に書かれていて、余り関心の無い方がいらっしゃるかもですが、いまはもうかなり古い商品(使わない方がよい)だということを書いています。ルーフィングは元々安い商品ですので、防水の最終ラインと考えれば良いものを使うと良いと言うことを書きました。
ガルバリウム鋼板は塗料で性能が大きく変わってくるので図面で指示した方が良いと言う内容と、ガルバの弱点やメンテ方法を書いています。最後にはガルバを超える薄板用の商品が発売されていて割と安いので良いという最新情報も網羅しました。
タイルもお風呂用の白タイルを各社集めて比較仕様という企画もありましたが、あまりに数が多すぎて断念したものもあります。
もうすぐ6月号が出ますのでその前にご購入ください!!
アルミの色(あくまでも卓上撮影です。詳しくは誌面で)
樹脂色(あくまでも卓上撮影です。誌面では掲載無し)